腸活の落とし穴!効果を半減させないための3つのポイント
腸活を始めたけど、思ったような効果がでない…。と悩んでいる人もいるのではないでしょうか?
まず最初に直面するのは「腸活」という言葉の意味や目的があいまいなこと。
もしかすると間違ったやり方で続けているから効果を感じられないのかも。
腸活の効果を半減させないために、まず気をつけてほしいのが
食事
ストレス
運動
この3つなのです。
何をどうすればいいのか、なぜそれが必要なのかを解説しながら、日常生活に腸活をうまく取り入れるコツをご紹介します。
腸活の誤解を解く
◉腸活とは?
腸活とは、文字通り「腸内環境を良好にするための活動」です。しかし、具体的に何をすれば良いのか、その定義は曖昧ですよね。特定の食品やサプリメントを摂取することを腸活と考える人もいれば、運動やストレス管理を含めるという人もいるでしょう。実際、腸活は個々の定義や目指す結果によって異なります。
◉腸活の本当の目的とは?
腸活の本当の目的は「腸内環境を改善し、健康的な身体を手に入れる」こと。
腸は、消化や免疫システム、さらには心の健康にも影響を与えるなど、体の中でも特に重要な役割を担っています。したがって、腸活とは、腸内環境(腸内細菌)のバランスを整えて、心身ともに健康を手に入れることだと言えるでしょう。
◉腸活に対する一般的な誤解
たとえば、腸活が単なるダイエット方法や便秘解消法であるという考え方があります。
腸活の効果(目的)を体重を減らす手段として捉えている人もいるかもしれませんが、本来は、生活習慣から見直して健康になることを目的とすべきです。腸活は一過性のものではなく、継続的な取り組みが大切です。食事や生活習慣を改善したからといって、すぐに効果が得られるものではありませんが、継続的に取り組むことで心身の健康に良い影響を与えるのです。
食事内容の落とし穴
正しい食事習慣を身につけることが腸の健康を改善する上で重要です。
しかし、腸活中の食事にはいくつかの落とし穴が潜んでいます。これらの落とし穴に気をつけて、腸活に適した食事内容を見つけていきましょう。
◉腸活中の食事で気をつけること
腸活中の食事に潜む落とし穴の1つは、添加物や保存料が多く含まれている加工食品です。過剰な砂糖や人工甘味料を含む食品も腸内環境のバランスを乱す原因となります。
また、健康食品やサプリメントにも注意が必要です。「健康によい」「健康に効果がある」といって効果を期待し過ぎると、思わぬ危険性が潜んでいるかもしれません。どんなに良い効果を謳った健康食品よりも、食事をバランスよく摂ることに勝るものはありません。
◉間違った食事習慣がもたらす影響
腸活を実践する際、多くの人が糖質制限に頼りがちです。糖質制限は一時的に体重を減らすのに効果的であるとされていますが、それは腸活とは異なります。
糖質制限は、通常、炭水化物を制限することで血糖値の急激な上昇を抑え、体重を減らすことを目指します。しかし、炭水化物も重要な栄養素のひとつ。腸内細菌のエサとなる食物繊維やプレバイオティクスといった栄養素が不足し、腸内フローラのバランスが崩れて腸内環境が悪化する可能性があります。
◉腸活に適した食事内容とは?
新鮮な野菜や果物、全粒穀物、健康な脂肪、そして良質なタンパク質が含まれる食品を選ぶことが大切。また、発酵食品やプロバイオティクスを摂取することで、消化が促進されて腸内環境が改善します。
腸活を成功させるためには、糖質を制限したり、単一食品に偏ったりせず、バランスの取れた食事を心がけましょう。特に食物繊維や発酵食品は、腸内細菌の健康をサポートします。良好な腸内環境を維持して腸活の効果を最大限に引き出すことができます。
ストレスと腸活の関係
ストレスと腸活の関係は、多くの人が意識していない重要なポイントです。実は、ストレスが腸内環境に与える影響は大きく、腸活の効果を妨げているのです。ここでは、その理由や影響、そしてストレス対策の重要性と腸活との相互関係について考えてみましょう。
◉ストレスが腸活の効果を妨げる理由
ストレスは自律神経を乱し、腸の運動や消化を制御する神経系にも影響を及ぼします。その結果、腸の動きが鈍くなり、便秘や下痢などの消化器症状が引き起こされる可能性があります。これにより、腸活の効果が十分に発揮されなくなります。
ストレスが腸活の効果を妨げる3つの要因
- 腸-脳相関の影響:ストレスは腸と脳の相互作用に影響を与えます。腸と脳は複雑につながっており、腸内細菌が脳の機能に影響を与えることが知られています。ストレスによって腸内環境が乱れると、脳の機能も影響を受け、ストレスや不安の症状が悪化する可能性があります。その結果、腸活の効果が妨げられることがあります。
- 腸内細菌の影響:ストレスによって腸内細菌のバランスが崩れることがあります。健康な腸には、腸内フローラといってさまざまな細菌が存在していますが、そのバランスが乱れると消化や免疫機能に影響を与えます。ストレスが原因で、消化不良になったり免疫機能が低下したりすることもあるのです。
- 炎症反応の増加:ストレスは体内の炎症反応を増加させる可能性があります。長期間にわたるストレスは免疫システムを過剰に活性化させ、胃腸の不調や潰瘍、炎症性腸疾患などの炎症を引き起こすことがあります。
◉日常的なストレスが腸に与える変化
ストレスは腸内環境に直接的な影響を与えるだけでなく、間接的な影響も与えます。ストレスが増加すると、ストレスホルモンであるコルチゾールの分泌が増加し、これが腸内細菌のバランスを乱す可能性があります。
コルチゾールは免疫システムの活性を抑制するため、腸内の免疫系が正常に機能せず、病原菌や有害な細菌の増殖につながることも。また、コルチゾールの増加は消化機能を低下させることがあります。消化機能が低下すると、食べ物が腸内で適切に分解・吸収されず、腸内細菌のバランスが乱れ、有害な細菌が増殖しやすくなります。
◉ストレス対策と腸活の相互関係
ストレス対策は腸活と密接に関連しています。ストレスを管理することで、腸内環境を改善し、腸活の効果を高めることができます。リラックスするように心がけたりストレス解消法を取り入れたりすることで、腸の働きを正常化し、腸内環境を改善することができます。
逆に、腸活を行うことでストレスの緩和にも役立ちます。例えば、腸を整えるための食事や運動は、ストレスホルモンの分泌を抑制し、心身のリラックスを促す効果があるからです。
以上のことから、腸活の効果を高めるためには、ストレス対策が欠かせません。ストレスとの戦いは容易ではありませんが、腸活とストレス管理を組み合わせることで、腸内環境を改善して心と体の健康を手にすることができます。
適切な運動を取り入れる
適切な運動習慣を身につけることが健康的な生活には必要不可欠です。
運動量や運動の質によって腸内環境に影響を与えることがあります。
◉運動不足が腸内環境に与える悪影響
運動不足によって腸の動きが鈍くなり、便秘や消化不良などを引き起こすことも。
さらに、運動不足は代謝を低下させ、腸内細菌のバランスを乱すこともあります。
◉やり過ぎは禁物!? 過度な運動が引き起こすものとは?
一方、運動のやり過ぎも腸活に与える影響があります。過度な運動はストレスをかけ、体に負担をかけることがあります。特に、長時間の激しい運動は、筋肉だけでなく体の中にも炎症を起こしてしまいます。炎症は体に生じた異常な状態をもとに戻す防御反応で、私たちの体を守るためのもの。本来、その炎症は一時的であり、休息をとることで修復・回復されますが、運動と休息のバランスが崩れると炎症状態が続いてしまい、免疫機能を低下させてしまったり、消化機能を弱める原因になるのだとか。
バランスの取れた運動習慣を心がけると、腸活の効果を高め、健康な腸内環境を維持するのに役立ちます。
◉腸活エクササイズで腸を活性化!
椅子に座ってできる、腸を活性化させるエクササイズを3つご紹介します
- 椅子に座ってツイストポーズ:椅子に浅く腰掛け、息を吐きながら上体をねじって背もたれを持ちます。深呼吸をしながら10〜15秒間このポーズを保ち、ゆっくりと元に戻します。反対側も同様に行います。腸の動きを刺激し、消化を促進します。
- 腸活呼吸:椅子に浅く腰掛け、膝を軽く開いて座る。背筋を伸ばして軽く肘を張り、両手のひらを下腹部かわき腹に当てる。体の力を抜く。踵を上げる。上体を前に倒しながらフーッとゆっくり長く息を吐く。軽く前かがみになったところで息を吐ききったら鼻から息を吸う。深呼吸を繰り返す。
- 体側伸ばし:椅子に浅く腰掛け、足は肩幅より大きめに広げます。上半身がまっすぐになるよう姿勢を正します。息を吸って吐く息とともにお腹を引っ込めるようにドローイング。左手を腰に添え、右手は耳の横からまっすぐ天井に伸ばします。腰が反ったり丸まったりしないように体幹を意識して姿勢をキープ。そのまま息を吐きながら、ゆっくり上体を左側に倒します。3〜5回呼吸を繰り返しながら、右脇腹の伸びを感じましょう。息を吸いながら上体を元に戻します。反対側も同様に行いましょう。
生活習慣を見直そう
食べる物に気をつけるのことももちろん大切ですが、実は、生活習慣こそ健康に直接影響するのです。なので、腸活を行う上で生活習慣の見直しは欠かせません。ここでは、不規則な生活習慣や睡眠不足が腸内環境に及ぼす影響、そして日常生活の改善が腸活に与える相乗効果について考えてみましょう。
◉不規則な生活習慣が腸活に及ぼす影響とは?
食事の時間が不規則になると、体内時計が乱れ、腸が食べ物を消化するリズムも乱れるため、消化や吸収がスムーズに行われません。これによって、便秘や下痢などの消化トラブルが引き起こされてしまいます。食事を抜くと、その後の食事で血糖値が上がりやすくなります。さらに、腸は活発に動くことで栄養素が効率的に吸収されるため、食事を抜くことで腸の動きが低下し、栄養素の吸収が悪化してしまいます。
また、長時間食事を抜いた場合、体はエネルギー不足と判断し、基礎代謝を下げて節約しようとします。これによって代謝が低下し、体脂肪が蓄積されやすくなります。
◉睡眠不足と腸内環境について
睡眠は免疫機能を正常に働かせる重要な役割を果たします。
免疫細胞を活性化させる働きを持つホルモンが睡眠時に出るため、睡眠が不十分だと免疫細胞の働きが低下するのです。これにより、感染症のリスクが高まったり、腸内細菌のバランスが乱れて腸内環境が悪化することも考えられます。
睡眠には眠りの浅い「レム睡眠」と眠りの深い「ノンレム睡眠」の2種類があり、免疫力をアップさせる活性化ホルモンは、眠りの深い「ノンレム睡眠」のときに活発に分泌されます。
また、寝時間や起床時間が不規則な場合、体内時計が乱れ、腸のリズムも乱れます。正常な腸の動きには規則正しい生活リズムが必要です。不規則な生活習慣によって、消化不良を起こしたり便秘になったりします。
さらに、睡眠中は、体内で細胞の修復・再生が行われます。免疫細胞や組織の修復に必要な成分が体内で生成され、細胞のダメージや損傷が修復されます。これにより、体が健康な状態を維持するための基盤は、睡眠中に整えられるのです。
◉日常生活に腸活を取り入れるコツ
腸活の効果を最大限に活かすためには、日常生活を見直すことが重要です。
健康的な食事や適切な運動、十分な睡眠など生活習慣を整えることで、腸の動きが良くなり腸内環境も改善します。
また、ストレスを軽減し、リラックスするための時間を確保することも大切です。これにより、腸活の効果がさらに高まり、健康的な腸内環境を保つことができます。
ここで、食リズム総研が提唱しているメソッド「食リズム」をご紹介します。
「食リズム」とは、日常生活を見直すことに特化した全く新しいメソッド。
治療ではなく、体が本来持っている自己免疫力を取り戻すことに注目して、
・自分の体にあった食べ方
・自分の体を最大限に生かす生活リズム
この2つを調整することで、健康を手に入れることができる画期的なメソッドなのです。
自分自身の体にあった自分専用のトリセツ(取扱説明書)をつくるために、まずは自分の体の声を聴く(自分の現状を知る)ことから始めます。
自分の体に合った食べ方や生活リズムを見つけることで、健康を最大限に引き出すことができます。食リズムを実践して、健康的な体を維持し、未来の健康に向けて積極的に取り組んでいきましょう。
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